テーマ:構造技術で社会をデザインする 民間から大学へ:産業界と学界をブリッジする
講師:高橋治先生(東京理科大学教授)
日時:平成27年4月24日
概要:

高橋先生は、長らく構造計画研究所で構造設計や研究開発に携わった後(1991~2015年)、2015年4月から東京理科大学の教授となられた。構造計画研究所では、創設者・服部 正博士の創業の理念に夢と使命感をもって構造設計に取り組んでこられた。

「社会のいかなる問題にも対処できるよう総合的なバラエティに富んだ専門家を集めた工学を生業とした組織をつくりたい」

構造計画研究所では、いち早く構造設計にコンピュータを導入し、設計者を構造計算の労力から解放し、創造的な設計ができるように取り組んできたという。そうした構造計画研究所時代に取り組んだ設計物件について紹介された。1999年竣工の構造計画研究所ビルに初めて適用したオイルダンパーの開発経緯、日本建築学会賞(技術)・日本免震構造協会賞などを受賞した世界初の3次元免震「知粋館」、免震レトロフィットの取り組みなど。

さらに、コンテナハウスや発泡ポリスチレンを用いた特殊構造物や、風力発電などについても紹介された。今後は、教育者として産業界と学界の領域で活動する人材を育成していきたいと抱負を述べられた。

(文責:高山峯夫)

eenix86