テーマ:繰り返し地震動を受ける木質構造物の挙動と制振技術の適用
講師:山崎 義弘(国立研究開発法人 建築研究所)
日時:令和3年6月25日
概要:

2016年熊本地震では震度7の激震に2度も襲われた。一度の大地震に対して倒壊を免れればよいという最低限の目標を達成するだけで十分であろうか。また、被災後の住宅が継続使用できないほど損傷を受ければ、建て替え、および一時的な避難所生活を強いられ、早期復興が困難になる。本講演では、木質構造物が繰り返し地震動を受けたときの挙動に関する研究成果を示すとともに、近年、中大規模化する木質構造物の耐震設計において留意すべき点について考察した結果について照会していただいた。また、地震後の継続使用性を高めることに寄与するパッシブ制振技術の適用について、最近の知見を紹介していただいた。